2025/01/01
昨年の3月に韓国ドラマ・マイベスト20を発表したので、これを機会に韓ドラを卒業するつもりだった。が、その後出会った作品がなかなかよかったことに加えて、韓国ドラマの王宮ものが好きな母親からの勧めもあって、「馬医」「トンイ」「イ・サン」を観るはめになってしまった。いずれもイ・ビョンフン監督の時代劇で、評判のよい作品なので、3作品ともマイリストに登録していたのだが、一話が約一時間で、「馬医」50話、「トンイ」60話、「イ・サン」77話と、気の遠くなるような長さ…。
見終わってみて思うこと、いずれも大変な力作だった。
今回は「馬医」について…
これは、馬医を経て、最終的に王の主治医にまで登り詰めた実在の人物であるペク・クァンヒョンの生涯を描いた作品だ。動物の治療に使う技術を人間にも応用して、賎民ながら医者として成長していく。馬医出身に対する周りの偏見から、卑劣な罠や陰謀が続々と……。その障壁をものともせず立ち向かっていく。命を助けることにおいては、動物も人間も変わりないのだ。初めての外科手術にも、馬医の経験、柔軟な発想と器用な手先を駆使して、全力で治療に取り組む姿は、心打たれるものがあった。王室のお偉いさんを次々に救って、「すごい!よくやった!」と興奮して観てしまうのだ。日本のドラマ「仁」と相通じるものがあって、そこには医師として見習うべき姿があり、感動する作品だった。
「BAD LOVE~愛に溺れて~」という作品で出会ったイ・ヨウォンという女優は、チャーミングな素敵な女性を演じてくれて、私のお気に入りである。本作品では医療に身をささげる医女として、芯の強い女性を演じ、また違った魅力を感じた。
次回は「トンイ」について…