2015/07/18
先日のなでしこジャパンの活躍は素晴らしく、惜しくも銀メダルだったが、帰国後の笑顔も爽やかだった。多くの人が夢をいっぱいもらえてありがとう、と思ったに違いない。私はふとミュンヘンオリンピック女子バレーの松村勝美さんの言葉を思い出した。金メダル奪回という至上命令、金メダル確実と言われながら、銀メダルに終わった。フルセットの素晴らしい試合だったが、彼女が最後に残した言葉は、「こんなメダルいらない。捨ててしまいたい。」だった。後で聞いた話だが、母親が「何言ってるの。銀メダルでもりっぱよ。」と言う言葉に、はっとして、救われた、とのことだ。勝負の世界は厳しい。結果が求められる。結果はどうであれ、よくやった、ありがとう、という声が、外から、中から聞こえてくれば、当の本人は救われるのだ。結果だけでなく、そこに至るまでの過程が大事なのだろう。